関係妄想

統合失調症における妄想は、いくつかの種類に分類されています。
その中のひとつに、「関係妄想」という症状があります。
被害妄想とも通じるところがありますが、分けて考えるのが一般的のようです。

統合失調症の妄想の中にあって、関係妄想はある意味基礎的な部分と言えるかもしれません。
というのも、関係妄想は、他者の行動や表情などが、自分と関係しているという妄想をするというものだからです。
例えば、街を歩いている時に、後ろから笑い声がしたとします。
すると、その笑い声は自分を嘲笑しているのではないかという妄想が働きます。
これが関係妄想です。

この例だけを見ると、普通の人でも多少なりともあり得る発想ではないかと思われるかもしれません。
実際、それは正しいでしょう。
しかし、統合失調症における関係妄想というのは、これを常に断定する状態に陥っているのです。
その結果、常に自分は好奇の目に晒されている、笑われている、という妄想にとり憑かれ、精神を蝕んでいく状況になってしまいます。
これは、被害妄想ともかなり近い部類と言えます。

関係妄想は酷くなってくると、ヒソヒソ話は全て自分の事を話していると断定したり、特定の歌の歌詞が自分の事を言っていると思い込んだり、テレビや新聞で組まれた特集が自分の事を指し、笑いものにする為にやっていると思い込んだり、という症状がでてくるのです。
こうなると、最終的には自我が崩壊してしまう可能性もあります。